MARCH,2003

08 March, 2003

 反戦デモに行かず、チェーンメールにも参加しない私は、

 戦争言葉を使わないことで戦争に抵抗しようと思うけれど、

 戦略的とか最前線などはつい使ってしまうし、

 いちいちひっかかるのもナンだが、

 スポーツの争奪戦とか苦戦なども戦争シミュレーションみたいでイヤだなと思う。

 ふたとおり以上ある意味の中にうっかり「戦争」が潜んでいる場合も多い。

 とは言え、いくらなんでも今どき「玉砕」なんていう言葉は、使う人のアタマが悪いんじゃないかと思うぐらいだ。

 どんな戦争であれ、それを悪行と思うのは、戦争ほど無礼なものはないと思うからだ。

 戦争は相手の裏をかくことであることに他ならないし、どう見たって悪知恵比べだ。

 悪知恵比べが政治家や首長の間で起こるだけならまだしも、

 あたりまえのように、そこに住む人々の、普通の、昔からの知恵のすべてを根こそぎ無効にしてしまう。

 もうちょっとマシな暮らしをと思うための知恵を根絶やしにするということは、文明への虐待だ。

 いろいろなオトナや学校や本や友人が授けてくれるいろいろな知恵は、

 人が生きて自分の感情や欲望とつきあいながら渾沌とし続けるためのものだ。

 アメリカは、そういうことを、教育や衛生や科学が必要なことを、懸命に説きまわってきたのではないか。

 井戸を掘り、病院をふやし、学校をつくって、知恵を連鎖させることを大国の責任と誇りにしてきたのではなかったか。

 ハラスメントなんて生温い、アビューズ(虐待)と言うべきだと、

 セクシャルアビューズ、チャイルドアビューズという社会問題に切り込む端から、

 文明への虐待をシカトする気か。

 目には目を、歯には歯をとは、悪い冗談だ。

 そして、「タマちゃん救出」の人たちとアメリカがダブる。タマちゃんは、ホタテを食べなくてもサバイバルする知恵があるじゃん。


02 March, 2003

 時節柄鼻炎かと思ったら、実は風邪で、

 もう風邪なんか引かんカラダと思っていたので、熱は無いけどきっちり1週間、案外ぐったりしてしまった。

 外はぼちぼち春で、ベランダに勝手に根付いたタンポポが大変ないきおいで葉を拡げつつある。

 ようやく、用がなくても出歩きたい気分になってきた。

 冬らしい冬ではなかったけれど、やはり気持ちは冬ごもりだったのかもしれない。

 春に向かい気持ちがしっかりしてきたので、このところ、故人の日記を読んでいる。

 武田百合子「富士日記(上)」につづいて(中)を読みつつ、正岡子規「仰臥漫録」。

 ついでに嵐山光三郎の「追悼の達人」も傍らに置き、この人たちがどう死んでいったかをチェックする。

 そして武田泰淳も要ると思い、やっぱり「ひかりごけ」を買った。

 喰ったり(人まで)、死んだりばっかりを読んでいる。春めいている、お彼岸が近い。

 風邪かと思ったが、その後も鼻はだらだらと調子が悪く、

 やっぱり鼻炎なのかもしれない。春だから。


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