MAY, 2002

 ▼May 05, 2002

 毎日のように多くの人がチラシやDMを置きに来られます。

 昔に比べると、印刷物は、コンピュータによってぐっとおしゃれになり、多くが廉価な印刷システムのカラー印刷です。

 悪く言えばすべて同じように見える反面、体裁のよい印刷物によって、

 展覧会というメディアが、音楽や衣服やインテリアなどと横並びに世の中に定着しつつあるのかなと思います。

 そして、よく観察していると、展覧会告知の印刷物にも流行色があるのがわかります。

 そのときどきで、色が、アーティストの心持ちを反映させているように思います。

 昨年の夏は、水色、その後にうす緑・黄緑の時代、アイボリー・肌色の時代。今は、青です。

 KYOTO ART MAP も、今年の基調色は青です。

 1月末頃、毎年皆さんにご好評の「地図」製作をスタートするにあたり、関係者の意見が一致した色です。

 さて、KYOTO ART MAPは、京都の16ケ所のギャラリーが連動して行うプロジェクトです。

 各所で自主企画展を開催するほか、会期中の1日には、参加全ギャラリーが合同でパーティーを開きます。

 展覧会や美術のアプローチにも新しい形が次々と生まれる中で、地道に提案を積み上げながら企画した内容です。

 「青色」は、快晴の空、少し憂鬱、しかし知的で成熟した感じ。と、私は思っています。

 京都にも、酷暑か底冷えの合間に、ほんの一瞬青空の素晴らしい季節があります。

 などなど、さまざまな思いを込めて、今年もKYOTO ART MAPの準備が佳境に入ってまいりました。

 当方は、全体会期より少し早めに KYOTO ART MAP 参加展を始め、softpad が新作を発表いたします。

 追って、 KYOTO ART MAP公式サイト に各所の詳細などをアップしますので、どうぞご期待ください。


 ▼May 03, 2002

 連休にはいってから、毎日友人と楽しく過ごし、それ以外の時は、読書しています。

 いま読んでいるのは「性転換」と「大地」(パール・バック)。

 まくら元に置いて交互に読んでは、ときどきこんがらがっています。

 「大地」は、私にとって究極のグルメ小説です。

 欲とホコリと貧乏まみれの食卓が、なぜか私の胃袋を刺激して止みません。

 「性転換」のほうは、真面目な自伝です。53才にして男から女になった経済学者の手記です。

 性について、どちらでもない/どちらでもあると言い切ることは、やはり誰の身の上においてもしんどいこと。

 私には、ときどきヒゲがはえます。

 母の生き方や考え方と比べると、社会的にも、あきらかにオトコ寄りです。

 企業の中間管理職である弟は、こういうオンナが恐いらしい。

 彼の娘たちは、私に子供とダンナさんがいないから、私が「男」なのか「女」なのかわかっていません。

 一緒にお風呂にはいって正体を見極めたいらしいのですが、面倒だしおもしろくなさそうなので、ずっと無視。

 ヒトの人生にはいろいろとナゾがあるのだよ。(ピアスの穴を不思議がるので、「大人になったらみんな穴があく」といって泣かしたこともある)

 ヒトにとって大切なのは、何に生まれてきたかではなくて、何になるかということを、早くから知っておくべきなのです。
 
 友人(ゲイ)は、私のことを「90%男」と言います。これは、とても気持ちよい迎えられ方だと、嬉しく聞き流します。

 足元にはいろいろと複雑な線が何本も引かれていて、私たちは、線上を歩いたりまたいだりして、自分の位置や行く末を定めよう努めます。

 関わる人の数が多くなればなるほど、他人の線とまじわってしまったりして、人生は複雑です。

 厚い「性転換」をそろそろ読み終わろうとしています。

 世間の連休と無関係に働きづめの私には、案の定ヒゲがはえました。

 毛並みの素敵な(毛深い)友人(男)が、それを聞いてたいへんびっくりしました。



 
 

  
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